しがらみの向こうに | 体で売って仕事を穫れ 中村圭太
男6人の詐欺集団の話の舞台で中村圭太もその1人として出演しました。
ぼそぼそと小さい声でしか喋れない、人見知りする大人しい青年の役でした。
「THE WINDS OF GOD 〜零のかなたへ〜」の人だから、前回とは違いちゃんとした脚本の舞台になるでしょう。
と、以前掲示板に書きました。
今回の舞台の主宰は「THE WINDS OF GOD 」の舞台版と映画版の新しい方で主人公・今井雅之の漫才の相方であり、一緒に戦争している時代にタイムスリップする役の松本匠です。
「東京ノスタルジア〜15年目のラブレター〜」で、かなりがっかりさせられました。が、前回の会社の記念講演のような舞台ではなく、ちゃんとした劇団がやるんだろうから、「THE WINDS OF GOD 」の人なんだから、とかなり期待してしまいました。
(見るまではよく分かっていなかったのですが、リスプロデュースは松本匠が中心となり、毎回違う人を呼んでやる集団・ユニットで、劇団っていうのとはちょっと違うということを知りました。)

松本匠は今井雅之と舞台をしているので、その流れを組んでいて走り込んだり、シャドーボクシングしたりする「肉練(肉体練習)」というのをするそうです。
中村圭太も元ボクサーですが、松本匠もボクサーのようです。
スタート地点はよく分からないのですが、4時間かけてレインボーブリッジまで走ったりしています。体育会系ですね・・・。
「新宿 スペース 107」は、まさに小劇場といった感じで、140人ぐらいの席数でした。前列は椅子が並び、後列は階段状になっていました。
もし1列目のチケットがとれなかった場合は前列の客の頭が邪魔になるだろうから、むしろ後列に座った方が見やすそうでした。
ゲイが中村圭太目当てでたくさん来ているやろうな、と思っていましたが、8:2ぐらいで女の方が多かったです。
ウルフルズの「ベストやねん」がかかり続け、暗転し、最初に現れたのは学生服姿の主人公・中西恭一役の松本匠と、中西淳役のタケウチコウでした。
松本匠の学生服姿は、「金田一少年の事件簿」の真行寺君枝に並ぶインパクトを受けました。
松本匠が、奥目の八ちゃん(岡八郎)や、床をうつ伏せで滑って行って摩擦で腹が熱くなって「あつーあつー」と腹をさする高石太の話で、ニコニコしているだけで反応をあまり見せない弟・タケウチコウを笑わせようとしていました。
関西の人なら分かるだろうけど、関東の人に土曜日の半ドンの吉本新喜劇ネタが果たして伝わるんだろうか。大阪が舞台の話ということが伝わればいいのか。
後で出てくる大人になった松本匠が実年齢だから、2007年で35歳の松本匠の世代的に言って、この場面は中学時代を演じているんでしょうね。
それから時間が経過し、現代となります。
元山商事社長・元山幸雄役の浜谷康幸と部長・都健次郎役の重松隆志が新しい事業計画のため、大阪スポーツ(大スポ)の3行広告に広告を出したやりとりがあり、その広告を見て面接希望者が集まります。
大阪梅田から一度電話して、太融寺の前でもう一度電話して畳屋の上にあるビルにある事務所にやってきているのですが、重松隆志がつっこんだように、確かに移動が早いです。太融寺は堂山の南西です。
村上良役の中村圭太は門真市在住でもともとは東京の人。
西田武史役の松本勝は此花区在住の以前十三で呼び込みの仕事をしていた人。
西谷健太役の泉知束は尼崎の人。
熊田さとし役の古澤栄基は九州からでてきた大学生。
求職者4人集まったところに、遅れて松本匠とタケウチコウがやってきました。
松本勝の自己紹介を見ていると確かに此花っぽい、泉知束は尼崎っぽいと思いました。演じてますね。
これを書く際、各人のプロフィールを見たのですが、松本匠と松本勝と重松隆志以外は関西の人じゃないです。関西弁うまいですね。
今思えば、確かに浜谷康幸と泉知束の関西弁は違和感あるけど、舞台を見ている時は全然感じませんでした。
「略奪愛・アブない女」のレベルにはなかなか達しないものですね。
松本匠は十三出身の役と後で分かるのですが、十三の子ってあんなに関西弁きついのかな。知りませんでした。
実際の松本匠のプロフィールで豊中市出身と書いているのですが、北部の方のわりに松本匠の関西弁がコテコテですね。堺か岸和田あたりの南部の人かと思いました。演技か・・・。
重松隆志は声の高さ、イントネーションが浪速のハリーポッターことなすなかにしの那須晃行によく似ていました。年齢的にいうと那須晃行の方が重松隆志に似ているんですけど、自分の中では那須晃行の方がよく見るから、那須晃行が話しているかのように錯覚してしまいます。鼻のとがり具合もまた似ています。
那須晃行は枚方出身で、重松隆志は京都出身なので、地域性によるものではないですね。ということは鼻が声を似させるのかもしれません。
主要6人の中で中村圭太だけが関西弁ではありません。ゴマメか。ゴマメにされたか!
中村圭太はぼそぼそと小さい声でしか喋れない、人見知りする大人しい青年の役でした。
その役柄に合わせて、出木杉くんみたいに髪を下ろし、うす黄色いラコステのポロシャツにチノパンに白いスニーカー、途中から紺のニットを着用していました。
2007年2月7日に撮影された「しがらみの向こうに パンフレット」より、かなり髪の毛伸びていました。伸びるの早い。
なんか、おっさんになってました。CMの時のメイクする人の力か遠目だからか若く見えるのに。年相応でした。
写真を見ていて思ってはいたのですが、実際に生中村圭太を見ると確認できました。運動続けてきた割に思いの他アゴが発達していませんでした。横から見ると顔が平たいです。ボクシングの時に口に入れるマウスピースはあまり噛み締められないのかな。
中村圭太は身長が180cmあるとプロフィールに書いてあるのですが、出演者みんなそこそこ背が高いので、そんなに高くは感じませんでした。
部長の松本勝が新しい事業の説明をしていくと、それがどうやら怪しい仕事だということが薄々分かってきます。
詐欺であることが分かると腋毛の薄い古澤栄基は去って行きました。これで6人劇になりました。
中村圭太も真面目なので去ろうとしたのですが、松本勝の守るべきものがない発言に賛同し、とどまることにしました。
新しい事業のアイデアはオレオレ詐欺(振り込め詐欺)で、そのテレアポとして松本匠・松本勝・泉知束・中村圭太は雇われました。タケウチコウは喋れないので松本匠の付き添いです。
オレオレ詐欺の始まりの頃のお話です。
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大阪はオレオレ詐欺成功率低いので、リアリティの面で大丈夫なのかなと思いました。後で「しがらみの向こうに パンフレット」を読むと松本匠はちゃんと率が低いことを知っていて、わざと大阪を舞台としているようでした。
役者だから電話の演技バトルをするのかなと思ったのですが、そんな演劇ではありませんでした。当たり前か。
松本勝は女郎(今でも女郎って言葉使うんですね)になった女を買い取るためにお金が必要で詐欺に加担しました。
オレオレ詐欺の成績が松本匠、泉知束、中村圭太の順で松本勝は1件も騙せていませんでした。
ようやく1件騙せたのですが、怖いお兄さんの女だったようで、女郎の女だけからかかってくるはずの常に首からかけている対電話にその怖いお兄さんから恐ろしい電話がかかってきてしまい、詐欺がばれて松本勝は去り、亡くなりました。
伏線の使い方が強引だけどうまくて、少ない情報をまとめて一つの話にしているのはすごいなぁと思いました。
でも会社からかけた電話なのに、何故個人の電話ににかかってきたのかは疑問です。
中村圭太は泉知束と組んで劇場型のオレオレ詐欺をしていました。
中村圭太はオレオレ詐欺の弁護士役です。優しい声なので合いますね。
松本勝の例のように、カミングアウト→事件の流れで各個人をクローズアップしていくのかと思いつつ見ていました。
泉知束は母親が病気になり、今まで貧乏だった為最後の夫婦孝行ということで父親が母親を旅行に連れて行ったり、欲しいものを買ってあげて借金してしまい、その借金返済のため高給の仕事に就こうとこの仕事を選びました。
この後、オレオレ詐欺でかけた電話先がお母さんと声がそっくりで良心の呵責に苛まれるとかの事件もなく、カミングアウトしただけでした。あれれ?
泉知束の話は、本当の泉知束の現実の人生をベースにしていました。演劇では「当て書き」という言葉があるくらいなので、よくある切り売りの手法なんでしょうね。
泉知束の話の間に、重松隆志が浜谷康幸との出逢った頃の話をするのですが、高校時代の浜谷康幸はパンチパーマで「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」のカオルちゃんの竹内力並のインパクトがあったと語っていましたが、それは言い過ぎやと思いました。
現在はVシネマのビデオ発売にテレビ放送が追いついたため不定期ですが、以前関西では「ミナミの帝王」が放送されていました。見る気が無くても、ちょっと見始めたら止まらない魔力を持った番組です。
そうやって愛着を持たれ、地位のある竹内力が齢30オーバーにして、高校生役を怪演するというかなりのインパクトのあるVシネマだったんです!!
申し訳有りませんが、浜谷康幸ではインパクトが足りません。
余談ですがカオルちゃんは実在するそうです。メッセンジャーのあいはらなど数人がテレビで話すのを見ました。
職場に付き添いとしてタケウチコウがいることに対して、松本匠はタケウチコウは自閉症だから一緒にいるみたいな理由を語ります。
でもタケウチコウは、気を使ってみんなの分のお茶を買ってきたりして、全然自閉症っぽくありません。
実は自閉症ではなく、難病指定されるような病気だったことが明かされます。何の病気は特定はしません。子供の時の高熱により、喋れなくて、時々発作があるような病気の設定です。
自閉症は生まれつきの障害だと聞いていたので、自閉症をなまじ扱ってしまって「バトル・ロワイアル II 鎮魂歌(レクイエム) 」みたいになるんじゃないかと思って、大丈夫なんやろか大丈夫なんやろかと、ドキドキしながら見ていました。
それにしてもタケウチコウは首と腕を鍛え過ぎ・・・。病人に見えない。まあ太い方がかっこいいからいいけど。
オレオレ詐欺ですが、松本匠は仕事熱心で仕事人間になっていました。タケウチコウが定期検診に行っていないことに気がついた時には、タケウチコウの病状は悪化していました。
そこから松本匠のしがらみの話に入るのですが、孤児院にいた松本匠は施設に捨てられたタケウチコウを弟のように接しているうちに、周りも松本匠の弟としてタケウチコウを扱っていきました。
そして、タケウチコウの祖母がタケウチコウを引き取りに来た際、そういうことならと、松本匠を引き取ったそうです。
そういうことで血の繋がらない弟が病気を持っているために、弟から目が離せない、それでも高額な病院代を稼がねばならない重荷が「しがらみ」だと思うじゃないですか。
でも、松本匠のしがらみは何故か好きになった女性が受け入れら無い国籍ということで決着がつきます。
在日ということなんで、おそらくこれが大阪が舞台になった理由なんでしょうけど、他の人は一応伏線があったんですが、在日カミングアウトは前振り無しに突然きます。先が読めん。
「東京ノスタルジア」に続き、俺が見た中村圭太が出演する舞台100%在日ネタが絡みます。
演劇は在日ネタ扱うの好きなのかな。理由があればいいんですが、「東京ノスタルジア」に続き、意味なく唐突過ぎです。
疑問に思ったのは松本匠はタケウチコウの祖母に引き取られたから、戸籍でも中西姓を名乗り、日本籍になっているのではないかということです。引き取られた先のタケウチコウの祖母の中西家も在日だっていうことでしょうか。ということはタケウチコウを弟として扱ったのは、孤児院の日本人の中にいる孤独の中で、タケウチコウが同胞だと知ったから?
現実の在日の人は主義主張もあって帰化にはいろいろあり、帰化しようがしまいが個人の選択なんで口を挟むことではないですが、松本匠の役の場合、もし祖母の件で日本国籍を取得してなかったとしても、孤児院にいたのだから親族もいないので、一番帰化で問題となる親族からの帰化するなー帰化するなー重圧というしがらみがないし、おそらく民族学校も通ってないから(民族学校は学費高いから多分孤児院からでは無理だと思います)民族教育も受けていないので抵抗薄いだろうし、在日特権も持ってないから仕事がなく詐欺の片棒も担いでいるし、そんな状況でかつ、悩む動機があるなら帰化したらいいのにって単純に思ってしまいました。
そんなに単純ではないのかな。危ない仕事ばかり渡り歩いている設定だから、法に触れた時点で帰化申請アウトか。
「しがらみの向こうに パンフレット」によると、元々は松本匠の演じている役は元々が西山姓だったようで、中西にしろ、西山にしろ、左右対称というのが心憎い演出ですね。
とりあえず松本匠が在日をカミングアウトしたのは、話の流れ的にまったくもって分かりませんでした。そしてこの一言で、タケウチコウとの兄弟関係が複雑になりすぎて、考えすぎてしまいます。俺だけ?
タケウチコウ絡みでもっと深くいけたような気がします。げんなりし始めました。
重松隆志と浜谷康幸とタケウチコウが3人で、大阪湾に行きます。一番最初に松本匠とタケウチコウが子供の頃遊んでいた十三から1時間半の港です。
そろそろオレオレ詐欺が全国で多発し始め、状況が悪くなってきていました。重松隆志と浜谷康幸の2人は過去を懐かしみます。
重松隆志の好きな女性を助けるために、浜谷康幸が相手を殺してしまって服役してしまった、でも重松隆志はそれは正当防衛だったようなことを語ります。
2人の間柄の事件は見てる人の想像に任せるような作りになってます。と「しがらみの向こうに パンフレット」にそんなことが書いてます。
松本勝の時もそうだったのですが、いきなり異空間に突入したかのようになって、普段は喋ることができないタケウチコウが重松隆志と浜谷康幸のしがらみを解きほぐすかのように話始めます。
重松隆志と浜谷康幸を正当化というか、本人にとって救いがあるように思えるように持って行きました。
タケウチコウが祖母から聞いた桃源郷のような世界=しがらみの無い世界について語ります。そんな世界に重松隆志と浜谷康幸に行きたいと言っていたような気がします。(←書くのに時間が経っているので記憶が曖昧になってきています。)
オレオレ詐欺がかなり危なくなり、重松隆志、浜谷康幸は警察に尾行されているのに気がつき始めました。オレオレ詐欺をやめることになりました。
重松隆志、浜谷康幸、松本匠、タケウチコウで事務所の引っ越しの準備をしているところに、振り込まれたお金を引き出しにいった泉知束とお金を入れた鞄を持った中村圭太が帰ってきます。2人は事務所の周りに警察が取り囲んでいることを告げます。
最初の面接で立ち去った古澤栄基が警官達の中にいて、オレオレ詐欺のことがバレていることも気づいているのに、2人が事務所に戻ってきたことを松本匠は叱責しました。
そんないさかいをしているところに警官が事務所のドアを叩く音が響き突入してこようとしてきました。警官は玄関まで来ていて、周りにもいることが分かっている、この危機的状況をいかに打破するのかドキドキしてきました。
浜谷康幸は、もう諦めようと言い出します。重松隆志と浜谷康幸のしがらみから出てきた結論のようなのですが、2人の事件が曖昧なため、何故その心持ちになったのかさっぱりわかりません。
すると、中村圭太がお金を入れていたはずの鞄から拳銃を取り出し、警察に立ち向かい抵抗し始めます。そんな中村圭太を、拳銃を降ろせとみんなは止めようとします。
自らのしがらみをカミングアウトをしたら、その人は終わりになるのかと思っていたのですが、それは松本勝だけで、後の人はそのまま登場し続けます。
中村圭太はモデルガン収集が趣味があることが途中の段階で明かされています。「本当の銃で撃ちたいヤツがいる」みたいなことを呟き、しがらみカミングアウトまでの伏線をばりばり張られます。
時間的に中村圭太のしがらみはまだかなまだかなと思っていたらラストにきました。
中村圭太の妹はストーカーに殺害されたことをカミングアウトし始めます。ストーカーからの被害を警察に訴えたのにも関わらず、警察は何もしてくれず、結局ストーカーから逃げるために門真市から東京に引っ越そうとする前日に妹は殺害されました。
警察への恨み辛みを中村圭太は吐き続けます。撃ち殺したいのストーカーではなく警官だったようです。
「東京ノスタルジア」に続き、最後は逆恨みちっくな動機で、わめき散らすといった役でした。
爽やかな役か、この手の役の二者択一なのか。かなり幅が狭い。
新しい中村圭太を見せてくれ。新しい何かを頂戴と言いたくなります。
中村圭太が喚き散らしているところで、タケウチコウが立ち上がり何やらアウアウと言葉にならない声で語り始めます。
するといきなり中村圭太は、感極まって床に滑り込み倒れます。
松本勝、重松隆志、浜谷康幸がタケウチコウと話したのはこの状態で、タケウチコウの言葉は周りの人には伝わらないけど、語りかけられた本人だけが理解できる、胸に響くことを語っているようです。
中村圭太にとって、タケウチコウに何を話しかけられて心揺り動かされたのかは分かりませんが、ズサーっと倒れ込み拳銃を手放します。
中村圭太がまた銃を持つと危ないので、松本匠が拳銃を拾い、警察官に銃を撃つ気は無いことを示すため、玄関に持って行きます。
すると、警官に松本匠は撃たれてしまいます。
先ほどまで中村圭太が暴れていた上に、新たな銃を持つ者が現れたので撃たれてしまいました。
「なんで撃つんじゃー」と浜谷康幸の叫びと共に幕は降ります。
ハァ?なんやそれ、えーっとしがらみは何処に行ったの?と思っているうちに、役者の一人ずつの肉練の時の映像が流れてきました。
中村圭太はシャドーボクシングをしていました。
映像が終わると、役者全員が舞台に出てきてお辞儀をして終わりました。
物語は突然幕が下りました。ハッピーエンドとかバッドエンドとかではない、中途半端な状態で締めることなく話を投げっぱなしで終わったのでした。
ざっくり書いているし、面倒くさいので時系列を変えて一人ずつまとめて書いているので、分かりにくいかもしれませんが、本当にいきなり終わったんです。
これは何だ?結末を放棄したあまりの衝撃に、感想文を書く紙があったのですが、書くこともできず白紙のまま提出しました。
ロビーに中村圭太もいたと思うのですが、悔しくて、舞台に期待した自分が情けなくて、まさに呆然自失として、すたこらと劇場から出て行きました。
この話の中での中村圭太はなんだったんだろう。
松本勝は女のため金が必要だったし、泉知束も父の借金返済のため金が必要でした。松本匠はタケウチコウの治療費のため金が必要だと推測できます。
中村圭太が金が必要な理由が分かりません。拳銃を手に入れるために金が必要だったのか。松本勝の言葉があったとは言え、オレオレ詐欺に加わる動機としては弱い気がする。単純に最後松本匠が撃たれるために、舞台に拳銃を持ってくるだけの存在?
そもそもオレオレ詐欺が舞台である理由が無い。オレオレ詐欺で話が進むのかと思ったら、ただしがらみをカミングアウトするだけの話で、いっそのこと椅子に座って不幸自慢でもしとけ。
松本勝を除く一人一人のしがらみの結果がないのはまぁいいとしても、結末がない話なんて舞台として成立していないだろ、ラスト覆せないなら持って行くなと、どんどん嫌な方向の考えが頭に浮かびつつ、新宿を彷徨いました。
真鍋昌平「THE END」のような感じですが、あれはちゃんと結末に向けてのくだりがあったしな。
ラストで、中村圭太がズサーっと倒れ込んだ時、「あつーあつー」と腹を見せて腹筋さすって、「それ高石太やないか!」とつっこみが入り笑いが起こり、タケウチコウも高石太は知っている伏線があるので一緒になって笑い、中村圭太は東京の人なので何故笑われているのかが分からない状態になって、こんな危機的状況(しがらみがある状態)でも、笑いはしがらみをしばし忘れさせてくれるオチでもついたら、中村圭太の蟹腹でも観れて良かったかなと、自分で自分を納得させようと必死でした。
にわか評論家は嫌ですね。勝手にオチつけてる。
あてもなく彷徨うのも嫌なので、気分転換をしようと思い、Pride、フリーマン、コンボイ、ルミエールとゲイショップを渡り歩きました。ただ全然満足できませんでした。
今求めているのは男じゃない。だって今まで中村圭太を見ていたんだから。そこいらのモデルでは敵うはずがないと思いました。
中村圭太の事務所ケイエムシネマが新宿2丁目の近くにあるので(新宿1丁目にあります)、見てみようかと思っていたのですが、舞台が終わったところで中村圭太が現れることもないだろうし、行ってもただの雑居ビルだろうからやめておきました。2丁目から歩いて行くの遠いから面倒くさい。
東京のゲイの人が2丁目に行くのは、おそらく新宿駅から行くんだろうけど、新宿御苑駅を使えば中村圭太と出会う確率が高くなるような気がするんですが、田舎者の浅知恵かな。
漫画を読もう、漫画で満たそうと中野ブロードウェイのタコシェに行きました。最初から行くつもりでしたが。
少し前にあった田亀源五郎フェアの名残りがあるかなと思っていたのですが、通常運営でありませんでした。
横山まさみち「やる気まんまん」のオットセイピンバッジの新色が出ていました。黒って、黒いオットセイって!!いいのかな・・・。
そこで、武富健治の自費出版の漫画(同人誌)を数冊購入しました。山田参助の「青いイナリズシ」「ああ、男性自身」もあったのでついでに購入しました。
大阪へと帰る新幹線の中で武富健治の漫画を読んでいました。
武富健治「蛇を飼う女」を読んでいた時、舞台にまつわる話が出てきました。
ざっくり書くと、志(こころざし)高く生きて行くか行かないか、生きて行けるのか?といったような話です。
「掃除当番―武富健治作品集」に「蛇を飼う女」バージョン違い(台詞が違う)が収録されています。
誰も--
僕が提示するテーマを目当てに来るお客はいやしない。
チラシの題名やあおり文句、オレ様のカッコいい写真やなんかで気を引いて足を運ばせる。さあ上演だ!
面白そうだ。
だがいきなり冒頭から雲行きが怪しくなってくる--なんだこりゃ!?
期待と違うぞこの野郎!
だまされた!ところが客は今更目をはなせない。
そのまま一気に終幕だ!なんと最後まで期待したものは出ずじまい・・・。
さてそれでどうやってお客を満足させるのか--
かわりのものが必要ってわけだ。観客がそれまで期待--つまり想像さえ出来なかったような楽しみ!
こいつをささげる。ズバリそれだ。
「楽しみ」である必要すらない。
「喜び」・・・「救い」でも--観てよかった--
出会っておいてよかった
・・・それだけでもいい。
「蛇を飼う女」23〜24ページ 武富健治 胡蝶社
想像さえ出来なかったような楽しみなんて無かった!結末を放棄して投げ出した!
また「しがらみの向こうに」のことを思い出してしまいました。
読んでいた「蛇を飼う女」を見て気がつきました。
同人誌。
小劇場の演劇は同人誌と同じなんだ。
小劇場の演劇は商業ベースに乗ってないんだ。
漫画家が出した時ぐらいしか同人誌は買わなかったし、キャラ萌えとかはしない方なので、同人誌はあまり買ったことがなく、そういう状況が考えにありませんでした。
作り手としての同人誌を作る楽しみ(本気で商売としている同人作家は除いて)、買い手もそういう漫画だと理解し漫画として以外の目的を持って購入している関係。それに近いんだということが分かりました。
すると今までの演劇に対するわだかまりが氷解しました。
演劇も作り手が演じたい物語を作りあげて、見る客もそれが分かってて応援する気持ちで観るべきものなんですね。真剣に観るべきものでは無かった。
漫画も音楽も映画も、目的別に男を見たり、話を見たりしていたのに、なんで演劇だけ全てを求めてしまったんだろう。
劇団四季で「観る天国、やる地獄」と言われているそうですが、観るのも地獄です。お互いに自己満足であることを納得して舞台を作り上げて行くんでしょう。
不思議に思ったのは、確かに面白いシーンは多数あったんですが、最初は関東関西の笑いの違いかと思っていたのですが、客の笑い出しが早いんです。え?そこでもう笑ってしまうの、まだネタ続いているのに、みたいな感じです。
優しい気持ちで観れば、笑って欲しいところで笑ってあげるべきだったんですよね。すいません。
「しがらみの向こうに」は多分、松本匠が考えている男の美学みたいなものを演じているのを感じ取れば良かったんだと思います。
楠桂「八神くんの家庭の事情」で七瀬密子が八神裕司を海辺で誘う時のような、「俺って馬鹿だよな」「男って馬鹿よね」だけどそんな馬鹿なことを突き進んでやってしまう男の美学です。
決してそのなれ合いをけなしているわけではありません。そういうのがあることは知っています。ただ気づいてなかったので、どう接すればいいのかが分からなかっただけです。安達哲「さくらの唄」のラストのようだ。
と、いうことは中村圭太をただ応援しに舞台を見に行けばいいということですね。
劇場入りのところに、泉千束のファンが花束を寄贈していました。客が贈るのアリのようです。共演者のブログにはお菓子の差し入れがあったこと、それを食べたことが書いてありました。
やっぱり花は紫のバラがいいですよね。差し入れはもちろんヴェルタースオリジナル。
そして夜の肉練のDVDを出して欲しいとお願いすればいいですね。
今になって、ロビーにいたはずの中村圭太に接触しなかったことが悔やまれます。
今度舞台がある時は、紳士のたしなみとして、早めに汚して乾かしておこう。そして握手してもらおう。
「しがらみの向こうに」は共演者が多数いて、ブログを書いている方が多いです。
その中に中村圭太の写真もあります。
2007年2月9日に肉練でレインボーブリッジまで走った日はグレーのジャージを、16日に馬刺を食べている日は紺色のジャージを中村圭太は着ています。
自分に似合う色を知っているのは素敵ですね。
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出演者
- 松本匠(中西(西山)恭一)
- タケウチ コウ(中西 淳)
- 松本勝(西田武史)
- 重松隆志(都健次郎)
- 浜谷康幸(元山幸雄)
- 泉知束(西谷健太)
- 中村圭太(村上良)
- 古澤栄基(熊田さとし)
- 上杉香奈(女の声)
- 瀧澤奈々絵(女の声)
- 奥田史香(女の声)
- 中原和宏(男の声)
- 木村篤(刑事)
- 岩井將行(刑事)
詳しい情報
RISU PRODUCE Vol.6
しがらみの向こうに
--人生がうるさくなって来た時、僕は、幼い頃に聞いた話を思い出した--
新宿 スペース107
2007年2月22日〜27日
関連リンク
- 稽古後の一コマ(ウェブ魚拓)
- 松本勝のブログ「勝」2007年2月7日 のページ。
写真(ウェブ魚拓) - レインボーーー!(絶叫)(ウェブ魚拓)
- 松本勝のブログ「勝」2007年2月11日 のページ。
写真1(ウェブ魚拓)
写真2(ウェブ魚拓) - 馬刺しで大賑わい(ウェブ魚拓)
- 松本勝のブログ「勝」2007年2月18日 のページ。
写真(ウェブ魚拓) - 「出会いが繋がった作品」(ウェブ魚拓)
- 重松隆志のブログ2007年2月11日のページ。
写真(ウェブ魚拓) - 「走のこと」(ウェブ魚拓)
- 浜谷康幸のブログ「男の溜息」2007年2月10日のページ。
写真(ウェブ魚拓) - 目指すは...(ウェブ魚拓)
- 泉知束のブログ「Chicaの日記」2007年2月9日のページ。
- 最後の山(ウェブ魚拓)
- 泉知束のブログ「Chicaの日記」2007年2月16日のページ。
- 白にかえるために...(ウェブ魚拓)
- 泉知束のブログ「Chicaの日記」2007年2月19日のページ。
- 無事終了!!(ウェブ魚拓)
- 泉知束のブログ「Chicaの日記」2007年2月27日のページ。
- RISU PRODUCE〜official Homepage〜
- 松本匠が主宰するリスプロデュースのサイト。松本匠のニックネームがリスです。
- L Company
- 松本匠が所属するエルカンパニーのサイト。
- 勝
- 松本勝のブログ。
- STRAYDOG
- 重松隆志と浜谷康幸が所属するストレイドッグのサイト。
- STRAYDOG PROMOTION
- 重松隆志と浜谷康幸が所属するストレイドッグプロモーションのサイト。
- 重松隆志Blog
- 重松隆志のブログ。
- 男の溜息
- 浜谷康幸のブログ。
- F ACTOR公式ホームページ
- 泉知束が所属するエフアクターのサイト。
樽沢勇紀もここに所属しています。
西村和彦がトップ俳優なので、西村和彦の映像が見れます。面白い。 - Team Chica Official Website
- 泉知束が主宰するチームチカのサイト。
このサイトよくひっかかってて、この女(Chika)えらい詳しいなぁと思っていました。
知束は「ともちか」って読むんですね。 - Chicaの日記
- 泉知束のブログ。
- ケイエムシネマ企画ホームページ
- 中村圭太が所属するケイエムシネマ企画のサイト。
- fumika_blog
- 奥田史香のブログ。
- 木村 篤 Atsushi Kimura
- 木村篤のサイト。
- Atsushi diary
- 木村篤のサイトのブログ。
- 「御いわい言」
- 岩井將行のブログ。
- 新宿 スペース 107
- 「しがらみの向こうに」が公演された劇場です。
- 中村圭太(ウェブ魚拓)
- マネージャーM日記にあった写真、すいません記事と日付が確認とれません。
しがらみの向こうにの練習風景を撮影したと書いていたはずです。





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