放送禁止5 しじんの村 | 髪が与え給うたもの 矢代和央
事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない・・・
「放送禁止」は1年に一度フジテレビで放送されるフェイクドキュメンタリーです。
インタビューのようなドキュメンタリーの手法で撮影されているものの、フェイクなので事実ではありません。
一部、実際の自殺のデータや自殺の解説をする精神科医・和田秀樹が出て来て事実の部分がありますが、ドラマ部分は嘘です。
中村圭太が出演していないか、早送りでざーっと見て、Sカルマ格好いいやん、誰これ?、検索、ネタバレを読んでしまうが詳しい役者の情報がない、隠されているかもしれないので本編をちゃんと見ようと思ってみたので、ネタを知った状態で見てしまいました。
最悪です。
知らないで見たら、もっと楽しめたと思います。
しいたけを演じる久根仁こと、しじんが作った「しじんの村」に心が病んでしまって社会復帰を目指すために集まった人々を追っかけるドラマでした。
以前「しじんの村」に姉が滞在し、そのまま姉が自殺してしまったハニコ(栗山かほり)を中心に物語は進みます。
姉の自殺した場所を訪れ自分も自殺したいと願うハニコの元に、姉のことを知っているというSカルマ(矢代和央)がハニコに生前の姉のことを教えてあげます。
Sカルマはハニコのことを好きになったとテレビクルーの前で告白したかと思うと、自殺してしましました。
それにつられてハニコも自殺しようとするのですが、村のみんなに発見されて生きながらえました。
結局ハニコは村から出て行き、撮影も終わりとなりました。
その後、ハニコさんの消息が不明で、放映できなかったところ、連絡がテレビ局に来てインタビュー取材を受け元気にやっていることを報告。
そしてテレビクルーが再度「しじんの村」に取材に行くと、しじんの自殺により、村は閉鎖していました。
結局、村に残っていた監視カメラの映像で、視聴者はしじんは自殺志願者の死ぬ瞬間をビデオカメラの映像に納めるのが好きで、効率よくする為に自殺志願者が集う「しじんの村」を作ったということが分かります。
自殺するはずのハニコがSカルマに恋をしたため、ハニコが死なないので、しじんはSカルマを殺害し、ハニコを自殺させようと追い込むこと。
そして、しじんが死ぬ瞬間を納めるのが好きだと気づいたきっかけとされる、しじんが教師時代に自殺したTくんの両親が、そのことを阻止すべく「しじんの村」に入り込み、最後にはしじんを殺害してしまうということも分かります。
しじんは死の瞬間をビデオカメラで撮影して喜ぶ変態と片付けるのは簡単ですが、なんかしっくりきません。
他人が苦しむ姿を見て喜ぶ人なんてゴマンといるでしょう。SMとかではなくって。イジメとかの弱者に向かうもので。
Sカルマ殺害は犯罪ですが、それ以外は自殺に追い込もうとする言動を含めそこまでおかしいとは思えませんでした。嘘です。おかしいとは思ったのですが、そこまで責められるのかなという疑問がつきまとっているだけです。
TVドラマの野島伸司の「人間・失格 〜たとえばぼくが死んだら〜」を思い出します。
赤井英和の息子、Kinki Kidsの堂本剛が、堂本光一などにいじめられて自殺してしまいます。そしてその息子をいじめていた場面を写真に納めていた加勢大周が赤井英和に送りつけ、真相を知らされた赤井英和にいじめっ子たちを殺害させます。
子供をいじめ自殺させた復讐として実際に殺人を犯した赤井英和と、堂本剛を自殺させるよう仕向けたり、赤井英和を殺人させるように仕向けたりはするが、実際には法を犯さない加勢大周、どちらが悪なのか、どちらも悪なのかということが突きつけられる話でした。
もし、しじんが責められるのならば、現実に起きている弱者への法を犯さない暴力も、もっと罪が問われてもいいと思います。
罪には問われないけど、許さないだけでは、なんか納得いかないなぁ。だからこそのフクシュウなんでしょうけど。
そういう問題提起なのかな。ホラードラマですが。
「しじんの村」の看板が傾いて「しにんの村」に見えたり、しじんが詩人であり死人であると読めるのは、「エヴァンゲリオン」の渚カヲルに似てるなぁとは思いました。
渚カヲルが登場する回のタイトルが「最後のシ者」で、渚カヲルの「渚」が「シ者」であり、渚カヲルがゼーレからの最後の使者(使徒)であり、物語の最後の死者であるといった言葉遊びというかなんというか。「カヲル」を一文字ずつ前にずらすと「オワリ」というのもありましたね。
まぁ、やり方が似てるなって思っただけです。
それにしても、「しじんの村」で自殺志願者というか心が弱っている状態なのに、矢代和央は髪型ばっちりでしたね。
だからこそ格好いいと思ったのですが。
目から放射状にシワが入る笑い方はいいですね。いい笑顔だ。格好いいです。
放送禁止1から3まではDVD化されています。2008年8月20日に発売されます。
内容
〜事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない〜
"ドキュメンタリーの手法を使ったホラー作品という、全く新しいジャンルの企画"...それが、この「放送禁止」です。
映画やドラマ等で、様々なホラー作品がはびこる中、実際の事実やデータを積み重ねていくことで、ホラーという物語(ドラマ)によりリアリティーを持たせることはできないか、という考えから生み出された企画です。
巷で噂される数々の恐怖現象...その恐怖現象をテーマに、真にせまったドキュメンタリーの番組として制作。しかし、その内容や登場人物は全て架空のもの...つまりこの番組は、フェイクドキュメンタリーの手法を駆使し、リアリティを持った本当に恐ろしい映像を送る、今までにありそうでなかった画期的な作品なのです!しかし、VTRの現象は架空でも、その中にちりばめた情報は全て事実!
実際に起こった事件のデータなどをもとに、現代社会の片隅に"実際に存在するかもしれない恐怖"を浮き彫りにします。そして、この作品では、物語の結論を明確にしていません。
敢えて結論を明確に提示しないことにより、ご覧頂く皆さんにそれぞれ多様な解釈をして頂くことを可能にし、事件が完全に解決しないことにより、見終わったあとも恐怖感を持続します。
放送禁止5(ウェブ魚拓)
ポニーキャニオン出演者
詳しい情報
JANコード 4988013599444
PCBP-51802
2008年8月20日関連リンク
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